受験の先にある生きる力の基礎となる言語 -作文に『私らしさ』を、 読書習慣の確立を、書く力を鍛えて始める読解問題対策、テスト後に行う問題解決型5教科定期テスト対策

指導原理と目指す姿

授業内容・指導指針

こくごネットの授業内容、そして、授業中にサポートする発言、指導は以下の原理に沿って実施されます。

1. 内発的動機

受験や報酬、評価といった枠組みよりもたらされる外発的な動機付けではなく、その行為自体が好きだからという内発的な動機付けによって学習に取り組むことが大切です。それは社会に出た際に自主性という態度をもたらします。その内発性は「発見 ,創造(想像), 成長  , 共有」がもたらす感動、喜びが源泉となると考えております。そのため、その4つの源泉を授業過程にて実現することを土台として指導します。

2. リテラシー能力

正解に向けて静的な知識を正確に出し入れする能力ではなく、既知の知識を思考により新たに動かし改めて表現する力を養います。そのため知識を覚える課題には取り組みません。また、「大人が求める期待に近いか、上手な表現か」ではなく「自らの意思で自ら考えて深掘りしようとしているか(探究する態度)」という視点にて評価します。

3. 発信

受信すること(読み)はあくまで発信するための過程でしかありません。発信は「読み、考え、書く」の一体化した行為、そして自ら与える姿勢がなければ成し遂げられません。そのため発信することを目的として全ての過程を実行します。発信による共有は継続的な内発性の醸成に繋がります。


こくごネットでは発信を目的とし「読み、考え、書き」の一体化したサイクルを授業にて繰り返します。それら三つの行為をより具体的に明確化します。

読む ———————————

read

時間制限がある受験では速読力と情報処理力が求められます。しかし、読書習慣を確立し一冊の本を読み通すことにより以下の力を養うことを指導の主な目的とします。

  • 味読力:映像化し、展開を予測し、表現を紡げることで世界に没頭し心を揺さぶる力
  • 精読 :隠れた意味を読み、批判的に問い読み、新たな価値を付与する力(クリティカルリーディング)

そして、自分の言葉へと消化した語彙を増やします。読みの対象は文字情報に限らず、現実の出来事、現象(データ)、景色、絵、音全てが含まれます。こくごネットにおける「読み」はじっくり文章と向き合い想像し、創造するための行為です。

考える ———————————

think

読み取った情報を組み合わせ編集し創造する作業です。以下の様に細分化された考える行為を認識し、状況に合わせ意識的に利用出来るように指導します。思考力、探究する姿勢を養います。

書く ————————————

whrite

「発信」する手段は音、絵など様々な形式があります。こくごネットでは主に「作文」という形で文章にて発信します。

書く目的は漠然とした理解を明確化し、思いに形を与え、他者との共有により互いに作用をもたらすことです。それは第三者の視点で表現する書き言葉を習得することでもあります。

さらに、書くことは創造された断片的な理解を意味でつなぎ、論理的な構造を作りだす設計作業でもあります。そのため「考える」と「書く」は表裏一体の行為であり、教室では全ての学習過程を書く行為に帰着させる指導をします。

読解問題、各種受験対策

読解問題に対応するためには「質問を把握する力、言葉を認識する力、根拠を導きだす力、主張を見抜く力、処理速度」が必要になります。それらは読みにおいて重要な力であり,こくごネットでは読解問題の指導も実施いたします。

読解問題、各種受験対策は以下の指導原理に基づいて実施されます。

作文経験を通して書く力から優先して鍛える

スポーツ界では選手経験がある監督は選手の気持ちが分かると言われます。読解問題も同じようにまず自分で意見文を書く過程で論理思考を、小説を書く過程で物語の型、表現技法を体験することで読解問題本文に対する深い読み、分析が出来るようになります。

また、読解問題において差が生じる分野は記述問題です。難関校読解問題、中高一貫校受験においては記述問題が全体の大きな割合を占めます。実際の筋肉トレーニングのように記述力向上は緩やかな成長曲線を描くため時間を必要とし、受験対策の早い段階から始める必要があります。書く力から鍛えることは結果として受験対策における近道となります。

一冊の本から断片的に抜き取られた本文、決められた質問に対し向き合う読解問題形式への偏重は生徒個人の想像し創造する思考を阻害してしまいます。

あくまで読解問題指導は読みの一側面の位置付けとして捉え、一冊の本を読み通し想像するための読書習慣の確立、与えらた問いではなく自ら問いを立て自ら答えを作り出す力を養って参ります。

目指す姿

こくごネットでは目的、レベルに合わせ3つのクラスを用意しております。そして、以下内容が各クラスの授業を通してもたらしたい生徒の姿(ビジョン)です。保護者様の描くビジョンと共通する側面が御座いますかご確認ください。学年はあくまで標準的な進度の目安となり、入室時にお子様の力に合ったクラスをご提案させて頂きます。

スタンダードクラス(小学3年後期- 小学5年) 表現力、想像力、内発性を培う

 目指す姿 ➡︎ 読書習慣の確立想像力を鍛え本に没頭し1000字程度の読書感想文が書ける

本の世界に没頭する経験を積み読書習慣が確立される。読書を楽しみ自らの心の機微を掴み取れる。
観察、比較、分類を用いて本のテーマを掴み取る。心の機微の原因、理由を追求出来る。
本のテーマを書き言葉にて圧縮し表現できる。自分自身の心の変化を他者に伝わるように表現できる。

ハイレベルクラス(小学6年-中学2年) 思考力、発想力、探究する姿勢を培う

目指す姿 ➡︎論理的思考を身につけ1000字程度の複数段落 意見文が書ける。中高一貫校適正検査に対応できる

現実の現象、問題、価値観に対し批判的に問いを立て向き合い(クリティカルリーディング)新たな価値を見出せる。
対象を深く掘り下げ、視点変化、創作により新たな提案を行える(クリティカルシンキング)
主張に説得性を増す展開ができ、論理設計により段落に結束、統一性を与え表現できる(パラグラフライティング)

トップレベルクラス(中学3年-高校3年) 構成力、融合力、主体性を培う

目指す姿 ➡︎難度な評論読解力を身につけ、2000字程度の小論文が書ける。大学入試:小論文、集団討論(面接)に対応できる 社会に出て自ら考え行動するための言語、思考、行動フレームワークを身につける。

自由と自律の下、自ら決めたテーマを中心にしてあらゆる情報を読み、選択し集約できる。
分野の垣根を越え深ぼりし多岐にわたる価値をみいだせる。
分野を越える分断された結論に結束、統一性を与えまとめ上げられる。ディベートを通し再構築できる
PAGETOP